経済学は、社会が合理的であることを前提に成立していますが、人間は、時として非合理的な活動をすることで知られています。社会の非合理に心理学ベースの行動経済学、脳科学で人間の心、脳の解明が進められています。

一方、人間は生物の一部であり、例えば、タンポポは種子を飛散させるため、アリは女王アリのために一生を捧げます。この一連の活動は、全て「強い遺伝子を次世代に残すため」と言い換えることができます。

もちろん、多様性のある現代社会で、我々が強い遺伝子を残すことに生涯を捧げることは、現実的ではない。ただし、人間も生物である以上、無視のできない一面です。一方、この生物の合理性に抗う人間が非合理な選択を繰り返しているのかも知れません。つまり、人間は矛盾を包含している存在と定義することができます。

宗教改革三大文書の一つ、「キリスト者の自由」の中に、

キリスト者は、あらゆるもの、最も自由な主であって、何ものにも隷属していない
キリスト者は、あらゆるもの、最も義務を負うている僕であって、すべてのものに隷属している

マルチン・ルターの「キリスト者の自由」

現代社会で言えば、「自由と社会」の矛盾と言い表すことができます。

非合理と合理性を併せ持つ我々が自由を求める限り、自由を維持する社会システムが必要です。

私たちは、自由を守ることを社会に求める一方、社会の中で他者の承認によって自己の価値に対する確証を得ていきます。

個人も法人も、存在意義を自覚すれば、社会の要請や周囲の要望に応えることにより、自己の存在と社会の期待という一見、矛盾している相対する二項を融合できるはずです。

我々は、新たな視座、着想から自己、自社(組織)の強み、事業領域の確立を矛盾から生み出すお手伝いを、また、社会から価値を認めてもらう一連の活動プロセスに矛盾がないようにすることで、不毛な競争、戦略の必要がない、それぞれの独自性が活かされる社会を目指します。また、矛盾を内包する我々だからこそ、変化すべき分野には大胆な変化を、確固たる信念は変化せずに持ち続けられるようサポートしていきます。

日頃ご支援頂いております皆さまに、厚く御礼申し上げると同時に、弊社のコンサルティング事業に、引き続きのご支援を宜しくお願い申し上げます。

代表 浜住 司門