汎用性の高い企業理念を、社員、取引先との価値、判断基準の指針とする実用性の高いミッション・ステートメントを制定、浸透活動

業種:機械商社(製造・卸)

■ 現状&課題:

昭和時代に先代が創業した機械商社として、国内外に自社製品を製造工場へ販売、メンテナンスを行っている。当時の経営をリードしてきた製造業の経営理念を一部流用して使用していた。ただし、「社会への貢献、人材育成」など、抽象度が高く、現在のビジネスに相応しい内容でなかった。

解決策:

自社の強みの源泉を抽出するワーキンググループを経営者層を中心に社内で立ち上げ、定期的なワークショップの中から、創業から現状までを学び直し、自社のコア・コンピタンスを抽出。さらに、コア・コンピタンスにより解決できる商品が必ずしも自社の既存顧客だけではないことが判明しました。

自社のコアコンピタンスから解決するべき社会欲求をベースに、自社が行うべき使命、領域を明確化することで、社員の価値行動基準もミッション・ステートメント内に明記しました。

根幹を明確にしたことで、その枝葉となる活動にも好影響が生まれています。例えば、工場からの値下げ交渉が起こることを前提にしていたオープンプライスを変更して、製造原価、利益を顧客と共有する方法に変更。また、営業社員も、ターゲット顧客へのコンタクト、訪問というスタイルから、自社が解決できる問題を探すコンサルティング型営業へと変更を遂げることができました。さらに、ミッション・ステートメントに基づく、人事評価基準を設定、各社員の働き方の多様化へとつながっています。営業社員が、仕入れた情報は会社内で共有され、ただ売り上げを伸ばす物売りから変貌を遂げた営業社員のモチベーションが確実に上がっていることが実感できています。