自社の経営資源から展開するインサイドアウト・モデルから、自社の既存商品が受け入れられている社会的価値から見つめ直し、ビジネスモデルの転回を図る。

業種:食品加工業

■ 現状&課題:

「製造業のヒット商品が小売店の棚を新たに作り出した。」

アイデアマンの社長が新たな設備投資により新商品を開発、ヒット商品となり小売店でも新たな棚が増え、OEM商品より利益率が高く高収益をもたらした。

ただ、現代の技術力の高さは、工場の製品開発にも影響があり、資本があれば、工場に機械を入れて模倣品を製造することは難しくないため、他社に直ぐに商品を模倣されてしまう。

また、一度、導入した設備で、何を生み出すかを考えるため、顧客が欲している、解決したい商品との乖離が大きい。

■ 解決策:

ヒット商品の源泉が、社会的欲求をベースとしていない場合、ヒット商品を生み出し続けることは難しい。

また、設備を導入する際に、「本質的欲求を解消するために採用される商品を作り出すのか否か?」をマーケット・サイズと共に見極め、さらに、「自社が開拓した新たな領域を他社が進入できるか?」を考慮する必要があります。

英語では、万里の長城=Chinese Wallと呼ばれますが、他社の参入障壁を作れるかが問題です。それが技術的なのか、バリューチェーン内、欲求を解消する度合いなのかは、それぞれに違ってきますが、技術開発のスピードが速い現代では、設備導入と回収期間だけではなく、マーケット規模を見極め、マーケットでの販売後の仕組みと同時に、一貫性を持って計画を策定しておくことが肝要です。

ヒットを打つこと自体も難しいですが、打席数の中で、一発ホームランを打つのではなく、アベレージヒッター型のビジネスモデル=安定して顧客に選ばれる理由を作り続ける体制に変更しました。そのために、製造委託パートナー、販売チャネルの多角化などを通して、自社バリューチェーンの整合を図りました。